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宝納 由美子(ほうのう・ゆみこ)

初心者でも使えるハンドベルの世界を広げる
人形劇の公演で子ども達に劇の楽しさ伝える


ほうのう・ゆみこ

宝納 由美子


人形劇団「まいむ」代表
ハンドベルパフォーマー「ユニットMOMO」リーダー


取材日:2013/3/14

演奏、公演をしながら、一緒にやる仲間を増やしていく

 駿東郡小山町に住む宝納由美子さんは人形劇団の代表でもあり、ハンドベル奏者でもある。しかもそれぞれのジャンルで複数のグループに属して活躍する行動力のある女性だ。自ら演ずるだけでなく、活動しながら仲間を増やしていくのが宝納さんの真骨頂である。
 人形劇、ハンドベルともに20年のキャリアになるが、最初に動き出したのは人形劇。自分の子が幼稚園のころ、ママさん仲間と人形を作って劇をしたのが起点となった。この活動を卒園で終わらせてしまうには惜しいと考え、声をかけて1993年にグループを結成、それが今日まで続いている人形劇団「まいむ」だ。ハンドベルとの遭遇も20年前。沼津で演奏を聴いて感動さめやらぬうち、かつての勤務先だった社会福祉法人野菊寮がハンドベルのセットを所蔵していることを聞きつけ、演奏サークルを作ったのがはじまりだ。
 人形劇団は代表を務める「まいむ」のほか、夫婦劇団「ぴよぴよ」を主宰、さらに社会人劇団「つなみ」にも所属する。幼稚園などを中心に子どもたちの前で演じた後、人形に触らせたりするのは、子どもたちが演劇や舞台関係の仕事に興味を持ってもらえたらという思いもあるからだ。ハンドベルはパフォーマーとして3つのグループを主宰するほか、5つの教室を指導しながら生徒と一緒に演奏を披露する。誰もが音を鳴らせるハンドベルは、子どもからお年寄り、障害を持つ人にとっても取り組みやすい楽器で、音色は人の心を癒す。演奏活動が輪を広げる結果になるのもうなずける。
 小山町で毎年開く人形劇フェスティバルが始まったのも宝納さん達の活動がきっかけ。「まいむ」の活動が表彰されたことが端緒になって町のイベントとして開催され、質の高い演劇を地域の人に見せている。宝納さんの活動は、ゆっくりと確実に根をはわせている。


以下、インタビュー

1.  人形劇のはじまり

ママさん仲間で立ち上げた活動が20年続く
真剣に見てくれる子どもたちの将来に期待

 子どもが通う幼稚園で、家庭教育学級の講座の「軍手人形を作って演じてみよう」を体験したママさん達で人形劇をしたんです。とても評判がよかったその活動を子どもの卒園で終わらせてしまうのはもったいないと思い、声をかけて人形劇団「まいむ」を結成しました。20年前のことです。当時は人形劇を定期的に上演している会場がいくつかあり、そのひとつを見に行ったとき、運営する方に背中を押され翌年にはその舞台に上がっていました。
 今は幼稚園などで公演することが多いのですが、子ども達は皆真剣に見てくれます。演じる人形に一生懸命声をかけてくれて、気持ちが伝わってきます。昔と比べると今は人形劇をやる人は減っていて、見る機会も減っていますが、できるだけ子ども達が人形劇に触れる機会を増やして、人形劇の楽しさを覚えていてもらいたいと思っています。純粋な心と一生懸命さを持ったまま育っていってほしいですね。

2. 親しみやすい楽器

ファーストコンタクトでハンドベルに魅了される

 最初にハンドベルの演奏を見てすぐに魅了されました。ハンドベルは音色がとても素敵で、誰でも音は出せる。難しくはないけれど演奏するには奥が深い。そしてチームワークが大切になる楽器です。演奏グループのメンバー同士が協力しなければなりませんから、知らない人同士でも自然と相手のことを考えるようになるんです。
 その感動を伝えるために一人でも多くの人に聴いてもらいたくて、選曲は親しみやすい日本の名曲を多く取り入れています。また、観客を舞台に上げて演奏体験をしてもらっています。

3. 様々な仲間

家族の協力、友人のつながりが広がっていく
小山町の人形劇フェスティバルをささえる

 ハンドベルは大人数で演奏するものではないので、人に教えるのも人数が限られます。練習の成果を見せるために教室ごとに演奏グループを作ることになって、グループが増えてきました。以前の勤務先で私のハンドベル活動の起点となった障害者支援施設の野菊寮にもグループがあります。彼らが地域のお年寄りの集会などで演奏するとすごく喜んでもらえます。社会参画のいい機会になっていると思います。2人の娘と結成したユニットMOMOはパフォーマーとして演奏します。2009年の国民文化祭でPRパフォーマーに選ばれて静岡をアピールしました。
 小山町の人形劇フェスティバルは初回から参加しています。引佐町の人形劇まつりなどにも参加して積極的に交流し、小山町にプロの劇団を呼ぶのに協力しています。かなり抑えた観劇料でレベルの高い劇が見られるイベントになっています。これは地元のイベントとしてずっと続けていっていただきたいですね。


社会福祉法人 野菊寮(練習場所の一つ)

御殿場市中畑1798 <連絡先> TEL 090-9661-4922(宝納)


宝納 由美子(ほうのう・ゆみこ)

- 略 歴 -

1993人形劇団「まいむ」創設。ハンドベルサークル「ティンカーベル」主宰。ハンドベル教室「ピーターパン」開設
2001ハンドベル教室「スウィートハーモニー」「♪Rin-Rin-Rin♪」開設・指導
2002人形劇団「ぴよぴよ」結成。ハンドベル教室「エンジェルハーモニー」「ティンカーベル」開設・指導
2003防災人形劇『稲むらの火』プロジェクトの発足メンバーに
2005ハンドベル演奏グループ「サウンド・ピーチ」結成
2007社会人人形劇団「つなみ」結成
2008ハンドベルパフォーマー「ユニットMOMO」結成
2009「ユニットMOMO」が県からしずおか国民文化祭PRパフォーマーに任命される。ハンドベル教室「ヒーリングベルズ」開設


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