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しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム(しずおかこんてんつばれーすいしんこんそーしあむ)

地元クリエーターを支え創造産業を始動する
静岡をデザイン溢れる街へと長期構想の活動


しずおかこんてんつばれーすいしんこんそーしあむ

しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム


理事長 大坪 檀


取材日:2013年07月05日

地域の文化資源や街の新しい価値をつくる

 NPO法人しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム(SCV)は、元静岡産業大学学長で現在は同大学の総合研究所所長の大坪檀さんが理事長を務める。そして副理事長としてNPO法人静岡情報産業協会の理事である小谷勇さんが大坪さんを支えている。
 この団体は「静岡に日本のハリウッドを」を合言葉に、静岡市のクリエイティブ産業を活性化させるため2005年に発足した。
 地域に眠るさまざまな文化資源を掘り起こし、それを地元のクリエーターたちが魅力あるコンテンツに仕立てることは、街や地場産業の活性化、そして優れたクリエーターが街にいることの価値の向上につながる。そのような構想を現実にするために大坪さんたちは活動している。そして、この構想に賛同する役員の顔ぶれは、静岡の文化活動をリードする人や企業が目立つ。そんな面々が静岡市のクリエーターを広い視野で応援している。
 SCVはクリエーターを育成し、クリエイティブ産業を発展させるために、さまざまな事業を行っている。おもな事業として、地場産業メーカーとクリエーターがコラボレーションしてつくった製品を市場に出すことで地域産業に新たな活路を見出す活動をしている。次に、商店街の店舗ショーウィンドウをクリエーターがロマンチックに飾る、2012年に商標登録された「街クリ」というプロジェクトがある。それは、デザイン性の高い街づくりとともに、クリエーターの存在を一般の人々にも認知してもらい、そこでまた新たな交流が生まれる良い機会になる。ほかにもSCVは、静岡市クリエーター支援センター(CCC)の運営をしており、それぞれの活動が恊働している。
 現在、クリエーターたちが地方で活動を続けるには非常に厳しい現実がある。彼らの創造性に対する関心と理解が街に深く浸透し、それが産業として成立するまでには、まだ長い時間がかかるだろう。大坪さんたちは、地域社会をつくる基盤となる、コンテンツビジネスの必要性を真剣に考えて活動を続けている。


以下、インタビュー

1. クリエイティブ産業

地元企業とクリエーターのコラボレーション
創造性豊かな製品づくりで地場産業を活性化

 人の衣食住に対しての向上心の願望を満たしてくれるのが、クリエイティブ産業なのです。幸い静岡には、徳川家康がもたらした文化や、富士山などの素晴らしいコンテンツがたくさん揃っています。地域が持つ宝を、より高い価値のものに変えて市場に出すことで、新しい産業が生まれるのです。
 SCVマッチングプロジェクトでは、デザインを必要とする静岡市内の企業や商店に、SCVに登録するクリエーターを紹介して制作の支援をしています。最近では、茶農家の豊好園のお茶と、ジャズギタリスト佐々木優樹さんのオリジナル音源を融合させた商品「響十茶」を完成させ、新しいライフスタイルの提案を行いました。
 またC+プロジェクトという地域経済活性化の事業では、開発から営業活動まで一貫して管理できるプロデューサーを配置し、地元メーカーとクリエーターとのコラボ製品をつくる試みをしました。
 このように、創造性が産業として成立するための付加価値をつくる、そのような活動を私たちは支えています。

2. SCVF(しずおかコンテンツバレーフェスティバル)

さまざまなイベントで静岡市にアートの風を
街のショーウィンドウを魅力的に変身させる

 SCV発足の初年から、静岡をコンテンツビジネスの発祥地として定着させることを目的に、しずおかコンテンツバレーフェスティバル(SCVF)というクリエイティブイベントを毎年開催しています。毎回、新しいテーマで幅広いジャンルのクリエーターによる展示やパフォーマンスなどのイベントを企画してきました。
 このSCVFの一貫で「街クリ」という、静岡市の中心市街地にある呉服町名店街の店舗ショーウィンドウを、店主とクリエーターが恊働で魅力的に変身させる工程を支援するプロジェクトをさらに盛り上げていきたいです。

3. 長期の構想

「静岡に日本のハリウッドを」を合言葉に
文化産業を構築するため積み上げて来た活動

 SCVが運営している静岡市クリエーター支援センター(CCC)では、静岡市出身の漫画家しりあがり寿さんの常設展示や、静岡市出身または在住のクリエーターや、海外のクリエーターとの企画展示、子どもたちを集めたワークショップ、コンテンツビジネスをテーマにしたセミナーなどを開催し、CCC入居者のクリエーターにアトリエの貸し出しもしています。
 ほかの事業では、駿府にゆかりのある「朝鮮通信使」という大規模な映像作品の制作や、コンテンツ映像のコンテストなど、今まで様々な取り組みをしてきました。SCVの活動も今年で9年目を迎え、やっとクリエイティブ産業振興への種まきができたという状況です。今後の課題は非常に多いです。
 地域経済をより活性化させるためには、官民が一体となってコンテンツ産業を強化していかなくてはならないのだと思います。それにはまず、地元の優れたクリエーターたちが自信に満ちて創作活動が出来る環境をつくることが大事なのです。


NPO法人しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム

静岡市葵区追手町4-16(静岡市クリエーター支援センター内) TEL 054-293-4331


しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム(しずおかこんてんつばれーすいしんこんそーしあむ)

- 略 歴 -

2005しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム設立
2006しずおかデジタルコンテンツグランプリ2006実施
2007「朝鮮通信使」映像制作発表
2008NPO法人化となる。
静岡市クリエーター支援センター(CCC)の指定管理者となる。
2009インテリアライフスタイル展(東京ビッグサイト)でSCVマッチング事業の製品を展示
2010「街クリ」6店舗の参加にて始動
2011「街クリ」11店舗が参加し、クリスマス時期に実施
2012「街クリ」の商標登録が完了し、16店舗が参加
経済産業局の委託事業「C+プロジェクト」を実施


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