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NPO法人クロスメディアしまだ(えぬぴーおーほうじん・くろすめでぃあしまだ)

今、必要なことから未来に繋がる種まきまで
島田市を盛り上げる多くのプランを並行して実践


えぬぴーおーほうじん・くろすめでぃあしまだ

NPO法人クロスメディアしまだ


大石 歩真(おおいし・あるま)


取材日:2016年02月24日

アートイベントやメディア制作など、多方面で精力的に活動中

 島田駅のほど近く、北口の大通りに面している「クロスメディアしまだ」。1Fではデザイン性の高いアイテムが並ぶセレクトショップ「Arica」を運営。島田市にゆかりの作家やデザイナーのものをはじめ、思わず手に取り、ゆっくり眺めたくなる全国の楽しい商品が置いてある。親しみが持てて入りやすいエントランスだ。
 2010年、「クロスメディアしまだ」を発足させた理事長の大石歩真さん。静岡と名古屋で広告会社に勤務していた頃から「経験を活かし、いずれ故郷の島田に帰って何か役立つことができれば」と考えていたという。
 やがて機は熟し、「eコミュニティサイトしまだ」というサイトリニューアルの島田市の公募に、「誰でも自由に情報を投稿できて、街のあらゆる情報がリアルに見える」という大石さんの案が採用される。これをきっかけに同団体が発足し、市民活動のコーディネート役も果たすべく、翌年同名のNPO法人が設立された。
 島田の味のお取り寄せサイトや口コミサイト、島田市商店街を新しい視点で編集したお散歩マップなど、まずは採算を考えず、島田市のボトムアップに尽力したという。設立から6年目となる現在は、「地域情報発信・次世代育成事業・文化芸術支援」が3つの柱。毎月発行する地域情報紙「cocogane」や各種ウェブサイトでのコアな地元情報、小学生が、おうちとお店のお手伝い(ワーク)をすることで疑似通貨「わくマネー」を得られる「こどもわくワーク」、「アートで街と人がつながる」をキーワードに行ったART CONNECTなど、その活動は多岐にわたる。「一過性のイベントではなく、島田市を豊かにする種を蒔いていきたい」と話す大石さん。クロスメディアしまだが動くことで、島田市内からも市外からも注目が集まり、縁が生まれる。焼津や藤枝と連携して行っているはしご酒イベント「志太バル」も2015年に3回目を迎えた。子どもから婚活世代、熟年層まで、楽しんでもらえそうなアイデアは豊富にある。いくつもの案を並行して、フットワーク軽くカタチにする。「スキだらけのマチづくり」というキャッチコピー通り、島田市を好きな気持ちが増す活動を、今後も行っていく。

クロスメディア島田店内デザイン雑貨が所狭しと並ぶデザイン雑貨が所狭しと並ぶ志太バルのタブロイド紙


以下、インタビュー
cocogane(ココガネ)

1.メディアをクロスさせ、世代間もつなぐ

cocoganeは島田市の最新情報をアウトプット

 僕たちが毎月25日に発行している地域情報紙「cocogane(ココガネ)」は発行部数3万部、新聞購読の家庭に折り込まれるフリーペーパーです。2016年1月の特集は「開運&初詣」、2月は「チョコレート」と特集で季節感も取り入れつつ、その時々の旬な情報を発信しています。子育て情報カレンダーや、島田市在住のすてきな人を紹介する「ココガネパーソン」、時間の風景といったコラムなど、多方面から知られざる島田を伝える誌面は、幅広い層に訴えかける内容になっていると思います。
 その他、地域を紹介するための各種マップの制作や、「eコミュニティしまだ」を始めとする各種ウェブサイトの運営、FM番組放送など、さまざまなメディアから島田市の情報をこまめに発信しています。今までなら若い世代のみの流行だったであろうことも、FM放送を通じて世代間をつないだり、発信法が分からない方たちに方法を教えて協力したり、クロスメディアの名の通り、クロスしたり双方向だったりするメディア活用を意識しています。

ART CONNECT(アート・コネクト)

ART CONNECT(アート・コネクト)ART CONNECT(アート・コネクト)

2.島田市全体でアートを楽しむ

アートで街がつながるART CONNECT
13組の作家が市内10ヶ所で作品を展示

 島田市をARTというフィルターを通して見たら、町並みがまた違って見えておもしろいのではないか、という発想で2015年3月に第1回「ART CONNECT(アート・コネクト)」を実施しました。島田市中心部の商店街や神社、お店など、さまざまな場所にさまざまな作風のアート作品を展示し、ガイドの説明を聞きながら作品を巡るアートツアーや、展示場所にスタンプを設置したスタンプラリーなど、人が楽しく回遊するしくみも考えました。第1回目のテーマは「つつつつ」。「つまらない・つまり・つながり・つくる」。この4つの「つ」です。元気がなくなってしまった街、つまり、つまらなくなってしまった風景を、アートによってつながりをつくることで魅力ある、驚きのあるものに変えようという想いを込めました。
 島田市には美術館がありません。が、大井川の川止めで栄えた歴史から、茶道や華道、長唄など、古くからの文化芸術が盛んな街です。そんな土壌がある街に現代アートがどのようになじんでいくのか、地域住民とどのような化学反応を起こすのか。長期的な視点で媒介役を務めたいと思っています。

こどもわくワーク

3.次世代育成への新たな試み

結婚支援事業や子どもの学び支援

 次世代を担う子どもたちが地域を知り、愛着を持って世界に羽ばたいてほしいと考えています。そのために、まずお父さん・お母さん世代が子育てしやすい町づくり、もっと遡って島田で出会って幸せな夫婦になってもらう、婚活支援から行っています。団塊世代に若者世代の出会いや結婚、出産などを応援してもらう「地域おせっかい人」になってもらう試みもスタート。沢山の知識を持つ先輩たちが身近にいる安心感を若い世代に伝えます。
 前述のART CONNECTもそうですが、僕はアートの「正解がないところ」に惹かれます。子どもたちには、一つの答えを導く学校の勉強以外の世界も伝えたいと思っています。
 「こどもわくワーク」は、公式サイトの、島田市のリアル商店が並ぶお仕事図鑑から子どもたちが好きな仕事を選んで応募、お手伝い(ワーク)して疑似通貨「わくマネー」を得るプログラムです(第9回キッズデザイン賞・未来を担う消費者デザイン部門を受賞)。「わくワーク」もアートも、人を尊敬し、社会を学ぶことを意識しています。そのための支援をNPOとして行っていきたいと思っています。


クロスメディアしまだ

静岡県島田市日之出町2-3 0547-35-0018


NPO法人クロスメディアしまだ(えぬぴーおーほうじん・くろすめでぃあしまだ)

- 略 歴 -

2010クロスメディアしまだ発足
地域コミュニティサイト「eコミュニティしまだ」事業開始
2011NPO法人「クロスメディアしまだ」設立
地域お取り寄せサイト『シマダマルシェ』他多岐サイト構築
20123市はしご酒イベント「志太バル」開催
静岡県内婚活ポータルサイト『s-de-ai』
島田市商店街を旅するサイト『ココガネまっぷ』他多岐サイト構築
2013「こどもわくワーク」開催
厚生労働省 休暇取得促進事業の実施
2014「こどもわくワーク」開催
厚生労働省 休暇取得促進事業の実施
2015第1回ARTCONNECT開催
「こどもわくワーク」開催
「志太バル」開催


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