» シズオカオーケストラ|ふじのくに ささえるチカラ

シズオカオーケストラ

町を舞台にしたさまざまなプロジェクトを通じ、
”静岡”という音色を奏でる試み


シズオカオーケストラ

シズオカオーケストラ


発起人 井上 泉


取材日:2016年03月16日

地元住民と触れ合い、ディープな静岡を楽しめるnedocoプロジェクトとは?

 「シズオカオーケストラ」の活動を一言で伝えるのは難しい。ウェブマガジン「シズオカオーケストラ」の発行や、お酒を片手に”持続可能な静岡”を考えるプラットフォーム「グリーンドリンクス静岡」、静岡でおもしろい働き方をしている魅力的な方をゲストとして招き、一つのテーブルを囲む「ヒトトナリ酒場」、地元の友だちが教えてくれるような情報が載っているweb上の観光案内所「しずおかのひみつ」、などなど、きわめて面白いことを実践している。
 「人々やものごとの一つ一つが”音符”となって静岡という音楽を奏でていると考えた時、その楽譜を書きおこしているようなプロジェクト」だと、発起人の井上 泉さんは話す。時々間違えられるが楽団ではない。
 近年では、2014年・2015年の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」に合わせて即席ゲストハウス「みんなのnedocoプロジェクト」を実行。nedoco(寝床)はホテルや旅館ではなく、町の自治会館やお寺が舞台。ホテルマンや女将ではなく、静岡を愛するスタッフが地域の住民を巻き込んで作り出す手作りゲストハウスだ。静岡を訪れた人々がイベントを楽しむことはもちろん、地元の人たちと語らうことにより、ディープで忘れられない時間を過ごしてくれることを願って、文字通り寝食を共にするプロジェクト。「日帰りではなく宿泊して演劇祭も静岡も満喫してほしい」と呼びかけ、演劇を観に静岡を訪れた計60名の旅人を受け入れた。
 2016年の演劇祭ではさらにパワーアップしたnedocoプロジェクトが実行に移される。以後も静岡で開催されるさまざまなイベントとコラボしたり、nedocoの開催地を増やしたり、全国にnedocoプロジェクトのノウハウを伝えるための準備をしたりと、積極的に活動していく予定だ。
 シャイな静岡人も、実際に旅人を迎えるとスイッチが入り、町の住民が一丸となってもてなす。実は受け入れる側の絆も深まり、地域の活性化につながる、楽しくて奥が深いプロジェクトなのだ。

400年後の妄想まちあるきヒトトナリ酒場しずおかのひみつgreen drinks shizuoka


以下、インタビュー
green drinks shizuoka

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1.シズオカオーケストラ

ゆるやかに集い、静岡を楽しくすることを考える

 「静岡という”町”を語りたい、お酒を片手に」と、シズオカオーケストラより早く、2010年頃立ち上げたのがグリーンドリンクス静岡です。グリーンドリンクスはエコやサスティナビリティ考える世界的な活動で、約400都市で展開されています。静岡では、静岡らしいゆるさは持ちつつ、新たな縁やアイデアが生まれる場にしたいと考えました。回を重ねるうちにその”場”だけでなく、”人”にもフォーカスしていろいろなことをしたいという思いが生まれ、シズオカオーケストラがスタートしました。
 シズオカオーケストラはグリーンドリンクス静岡を始め、ウェブマガジンの発行や、各種イベントなど、いろいろなプロジェクトの集合体。仲間も、これら全てのプロジェクトに関わるというわけではなくて、興味を持ったり、得意分野だったりすることだけに参加していい、ゆるやかな集まりです。ルールに縛られるのではなく、まるで磁石のように気になるプロジェクトにさっと人が集う、いわばサークルのようなもの。「楽しいから」、「好きだから」という情熱で人が集まり、続けている、シンプルな活動です。

みんなのnedocoプロジェクト

みんなのnedocoプロジェクトみんなのnedocoプロジェクト

2.みんなのnedocoプロジェクト

演劇祭の感想を語り合い、
よりディープな静岡を楽しむ

 「みんなのnedocoプロジェクト」は、2014年、「ふじのくに⇄せかい演劇祭」に合わせて生まれました。運営するのはシズオカオーケストラと、賛同して集まった仲間たち。普段はそれぞれ別の仕事をしています。開催に向けては、地元自治会との交渉や運営フローの作成など、手探り状態で準備を重ねました。初めての試みで、不安と期待の入り混じった気持ちで迎えた当日でしたが、不安はすぐに払拭されました。東京・仙台・奈良などから訪れたゲストと、nedocoの主である地域やお寺の皆さん、スタッフが、初対面にも関わらず大いに打ち解け、演劇祭の感想などを語り合う場となったのです。
 出会って乾杯して、翌朝は街の神社へ参拝したりお寺で坐禅をして、スタッフおすすめの静岡おでんのお店に寄って、それぞれまた演劇祭に戻ったり帰路についたりする。1泊2日という短い時間の中でも、静岡の町や人々をより深く知ってもらえたことに大きな手応えと喜びを感じました。
 地域の皆さんが用意してくださった歓迎会やバーベキュー、地酒を片手に深夜まで語り合ったことなどが、演劇祭と共に記憶に残り、いつかまた静岡を訪れる理由のひとつになってくれたらと願っています。

みんなのnedocoプロジェクト

みんなのnedocoプロジェクトみんなのnedocoプロジェクト

3.nedocoの意義

受け入れる側も地域交流のきっかけに

 2016年のふじのくに⇄せかい演劇祭」では、自治会館やお寺など、5ヶ所計40名を受け入れるnedocoがオープンします。舞台芸術を愛する若者(*)のために、寄付によって参加費を無料にする「贈りnedoco」という制度も始めました。
 お客さんが来るとなると、町も一丸となっておもてなしの姿勢になるような気がします。今どきは住人同士の関係が稀薄になりがちですが、nedocoプロジェクトは地域課題の解決につながるのでは、とも思いました。静岡人が元来持っているあたたかさや「おもてなしスイッチ」を刺激するようなnedocoをこれからも作っていきたいと思います。
*一定の応募条件あり。


静岡市葵区常磐公園付近

 info@shizuoka-ocrchestra.com


シズオカオーケストラ

- 略 歴 -

2010年グリーンドリンクス静岡がスタート
2014年プロジェクト「シズオカオーケストラ」を企画・スタート
ふじのくに⇄せかい演劇祭に合わせてみんなのnedocoプロジェクトを実施
2016年ふじのくに⇄せかい演劇祭でみんなのnedocoプロジェクトを実施予定


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