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静岡コミュニティダンスプロジェクト実行委員会

年齢・性別・経験・障がいの有無に左右されず
ダンスを踊り、楽しみ豊かな時間の共有を


シズオカコミュニティダンスプロジェクト

静岡コミュニティダンスプロジェクト実行委員会


実行委員長 望野大介


取材日:2016年03月16日

ダンスを通じて対話(コミュニケーション)するプロジェクト

 教育や福祉、町おこしなどにダンスの力を活用するコミュニティダンスの理念とは、『年齢・性別・経験・障がいの有無に関わらず、誰もがダンスを踊り、楽しみ豊かな時間を共有』すること。静岡市民文化会館に集うダンス事業参加者の有志が、その理念に賛同し、『静岡コミュニティダンスプロジェクト』(主催:静岡市民文化会館)の協力団体として2012年に発足したのが、『静岡コミュニティダンスプロジェクト実行委員会』(以下SCDP)だ。
 実行委員長の望野大介さんは、大人になってからクラシックバレエを始め、ダンスの魅力を知った人。事業としてのダンスに関わり始めたのは、山田珠実さんの『コミュニティダンス・ファシリテーター養成』のワークショップがきっかけだ。コミュニティダンスの持つ可能性に惹かれたという。
 2014年、老若男女を問わずさらに気軽にダンスを楽しむことを願い、『ダンス王国Shizuoka』が静岡市民文化会館において建国された。ダンスをツールにさまざまな人や場所、アートをつなげる枠組みに「国」を用いる試みは日本初。ホールに一足踏み入れたら誰でもダンス王国の国民になれるというスタイルも、自由なコミュニティダンスの理念に即している。
 現在のSCDPの活動は、ダンス王国Shizuokaの催し(静岡市民文化会館におけるワークショップやその活動報告としての発表公演)への参加・協力、市内のカフェで行うダンサー・演出家によるトーク&ディスカッション、生涯学習センターなどでのワークショップetc.、多方面にわたる。
 中でも、最終的に発表公演を行う静岡市民文化会館でのワークショップは、発表日が近づくにつれて熱気が増す。未就学児童から70~80代のシニア世代まで、幅広い年齢層の市民ダンサーが集い、約3カ月かけて作品を作り上げる。
 今後は現在の活動に加え、福祉施設や学校、地元の商店街など、ワークショップの場を広げていくことにも意欲的だ。新たなSCDPの動きに注目していきたい。

ダンス&アートセレブレーションフジノソラツヅレオリフジノソラツヅレオリ自主公演


以下、インタビュー
トークイベント「地方都市が独自文化を創るには」コンドルズ 勝山康晴さん

トークイベント「なぜ学校へダンスを届けるの?」トークイベント「最強文化都市 静岡 創出」

1.ワークショップやトーク&ディスカッション

アーティストとのワークショップや
作品秘話に迫るトークイベントも

 現在の主な活動は、静岡市民文化会館が主催するコミュニティダンスのワークショップでのアーティストへの協力・アシスタントと、ダンサーや演出家を招いてのワークショップやトーク&ディスカッションの企画・運営、静岡市民文化会館以外の場所でのワークショップのファシリテーションやダンスイベントへの参加等です。トーク&ディスカッションでは、アーティストにダンスとの出会いや作品作りの秘話などについて伺います。ワークショップではアーティストも参加者もダンスに注力しているので、なかなか立ち入った話をすることができません。日にちを改め、場所を市内のカフェに移し、いろいろと質問したり、親交を深めたりしています。
 たとえばダンサーであり振付家のアオキ祐キさんが、路上生活者の方たちとパフォーマンスを行っているダンスグループの「ソケリッサ!」について訊ねたり、コンドルズの勝山康晴さんに「地方都市が独自文化を創るには」というテーマでお話を聞いたこともありました。じかに話を聞ける機会はそうそうないので、これからも大切にしていきたいイベントです。
 一方のワークショップでは、今まで参加したことのない方にも魅力を伝えたいと思っています。一度参加すると、コミュニティダンスの楽しさを知ってリピーターになる方も多いのですが、最初は少し敷居が高いのかもしれません。「踊れなくてもだいじょうぶ」と伝えると驚かれます。

ダンス王国Shizuoka 建国写真

ダンス王国Shizuokaダンス王国Shizuokaフジノソラツヅレオリ

2.コミュニティダンス・フェスティバル

静岡内外のダンサー約150人が集い、
ダンスを楽しむフェスを開催

 2016年2月には 仙台市、北九州市などの全国5都市の団体と地元静岡の7団体、公募市民約50人のチームで全13公演を行う『<ダンス王国Shizuoka> コミュニティダンス・フェスティバル2016』を開催しました。
 静岡をはじめ、全国から集まった市民ダンサー約150人のステージは中ホールや展示室など、市民文化会館全体を使って繰り広げられました。観に来た人も思わず踊りたくなるようなフェスティバルは、2日間、最高の盛り上がりを見せて幕を閉じました。
 特に市民50人で作り上げた「フジノソラツヅレオリ」では出演者一人ひとりの創作ダンスが披露されました。日頃、会話を交わすこともないような異世代の小学生やシニアが、ダンスのワークショップを通じて仲良くなり、この日、集大成ともいえる作品を発表したことは本当に感動的でした。
 ダンスの良さは「気軽に」「誰でも」「いつでも」「自由に」表現できること。このフェスティバルはそれを体現し、多くの人に心ゆくまで楽しんでもらえたのではないでしょうか。

出張ワークショップ

出張ワークショップ出張ワークショップ

3.学校や福祉施設にも

コミュニティダンスの可能性を広げ
今後は新たな場でのワークショップも

 将来的には、静岡市内外で「コミュニティダンス」という概念をもっと普及させたいですし、今までダンスとつながりのなかったところ、例えば学校や介護福祉施設などで積極的にワークショップを展開できたらと考えています。
 以前、アオキ祐キさんのアシスタントとして静岡市内の特別養護老人ホームでワークショップを行ったことがありました。認知症の方や車イスでお身体の不自由な方に向けて1年間ワークショップを続けたところ、身体が動くようになったり、立ち上がったりと、ワークショップを受けられた方に変化がありました。この時、ダンスのすごい力を感じました。
 「心がおどれば、それはダンスなんだ」。前述のアオキさんの言葉です。この言葉に非常に共感していますし、コミュニティダンスを表していると思います。市民ダンサーとして、私たちと一緒に楽しんでみませんか?


静岡市民文化会館

静岡県静岡市 葵区駿府町2−90 scdp.info@gmail.com


静岡コミュニティダンスプロジェクト実行委員会

- 略 歴 -

2012・静岡コミュニティダンスプロジェクト実行委員会(SCDP)設立
・ダンス WS 企画「近藤良平ダンス WS」「新井英夫ダンス WS」主催(共催:静岡市民文化会館)
2013・駿府町 HappyDance プロジェクト発表公演「バースデー!!」 ファシリテーター・振付提供 (主催:静岡市民文化会館・監修:アオキ祐キ)
・スノドカフェトーク&ディスカッション「コンドルズ P 勝山康晴と考えるダンス王国 Shizuoka 建国」
「勝山康晴 地方都市が独自文化を創るには?」「アオキ祐キ ソケリッサ!路上生活者たちとの踊りを通じて」「セレノグラフィカ なぜ学校にダンスを届けるの?」 主催
・ダンス WS 企画「セレノグラフィカダンス WS」「伊藤キムダンス WS」主催(共催:静岡市民文化会館)
・「インドダンスを踊ろう」などファシリテーター (主催:静岡市民文化会館・葵、東部、駿河生涯学習センター)
2014・ダンス王国 Shizuoka 建国シンポジウムパネリスト(主催:静岡市民文化会館)
・ダンス王国 Shizuoka 第 1 回通常国会 企画協力(主催:静岡市民文化会館)
・スノドカフェトーク&ディスカッション「伊藤キム 身体のススメ」主催
2015・ダンス WS 企画「山田珠実ダンス WS」「セレノグラフィカダンス WS」主催
・スノドカフェトーク&ディスカッション「山田珠実 そもそもコンテンポラリーダンスって何なの?」主催
・ふじのくに世界演劇祭フリンジ企画プログラムディレクター「Dance!Dance!!Dance!!!」主催 (共催:静岡市民文化会館・SPAC)
2016・スノドカフェトーク&ディスカッション「北村成美 一生踊って暮らしたい」主催


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