» 静岡クリエーター集団 エエラボ(しずおかくりえーたーしゅうだん・ええらぼ)|ふじのくに ささえるチカラ

静岡クリエーター集団 エエラボ(しずおかくりえーたーしゅうだん・ええらぼ)

みんなが「大人の図工」を楽しむ場を作る
肩肘を張らないアート活動に人が集まる


しずおかくりえーたーしゅうだん・ええらぼ

静岡クリエーター集団 エエラボ


エエラボ リーダー 中安モモ


取材日:2012/ 1/20

作品を自己宣伝する面白さを伝え、アートの輪を拡大中

 「大人の図工の時間です」という、あえて芸術性を前に押し出さないキャッチフレーズのもと活動する異色のアートサークル「エエラボ」。メンバーに美術の専門家や美大の卒業生などがいないことまで屈託なく公表する。自分達の創作活動だけでなく、一般へのアート公募もしながら、もう14年もアートシーンの発信活動を続けている。
 始まりはリーダーの中安モモ氏が通ったカルチャースクール。そこの講義が刺激に乏しく、一緒に通う仲間と面白いことをやろう、と立ち上げたのがエエラボだ。イラスト、オブジェ、アニメーションなどジャンルはバラバラで、各自好きなものを作る。厳格な芸術家には理解されないかもしれない。しかし、美術界の一部にみられる序列的な価値観とは無縁だからこそ、活動は楽しそうで、子ども達や一般の人を引き寄せる。
 自分達の作品の発表の場として毎年開くのが「自己宣伝癖展」だ。一般公募したアートコンテスト参加作品も一緒に展示、アンケートをとり、一般の人に作品を評価してもらう。コメント評もあわせて全員にフィードバックする。そうしたこまめな活動が喜ばれ、応募点数は毎回60-100に及び、最近では沖縄や兵庫など遠方から作品を寄せる人もいる。
 要請を受けて他団体のイベントにも乗り出す。一般的な展示とは異なり、メンバーで作った作品を触れられるように設置する。壊しても怒らない。子ども達は大喜びだ。ガラス板の向こうにある芸術作品では味わえないアート体験の場となる。
 理屈を凝り固めたようなアート表現は、一歩間違うと一般の人を遠ざけかねない面を持つが、エエラボは違う。肩肘を張らないアート活動として草の根的にアートシーンを盛り上げている。





以下、インタビュー

1. エエラボのスタンス

作ることをとにかく単純に楽しむ
楽しくやってアートに興味を持ってもらう

 エエラボは正式に美術の勉強などしたことがない人ばかりが集まっています。単に描くこと、作ることが好きという連中なんです。仕事にして儲けようとか全然考えてないんで、各自がやりたいように作品を作ってます。
 自分達の作品は毎年「自己宣伝癖展」という場を設けて発表してます。今年(2012年)で13回目になります。今年は場所が変わりますが、これまでは駅ビル「パルシェ」のギャラリーで開催してきました。買い物帰りでネギやブタ肉を抱えたおばさんや通りがかりの人が、美術展とは意識せずに寄ってきます。そういう人たちがアートについて語りだしたりするのは面白いです。楽しい空間としてアートに興味を持ってもらえたならうれしいことです。そうした活動から新メンバーになる人が現れたり、僕らと何か一緒にやろうと接近してくる人がいたりしてつながりが広がっています。

2. アートと触れ合う場作り

触られても壊されてもいい作品に価値がある

 コトコトプロジェクトという、子どもと地域が交わるコミュニティ作りをするグループの人に気に入ってもらって、そこが主催する「五感学校」というイベントに参加しました。僕らの作品は触ってもらってなんぼです。その結果、壊されてもしかたがありません。作品に興味を持ってもらえたということですからね。子供の頃、美術館に行ったとき、油絵の表面に触りたいと思ったのに触らせてもらえず悔しがった記憶があります。そういうかしこまった作品と違うことに僕らの作品である意味があると思っています。



3. アートコンテスト

はがきサイズの作品を全国公募する
発表する場を続けることが大事なこと

 僕らは会場に来てくれる人と楽しみたいんです。一般から、はがきサイズのアート作品を公募して展示しているのも一緒に楽しむためです。名高い芸術品でもつまらない展示があったりしますが、そうなったら台無しですからね。しがらみがないので好きなやり方ができるのが僕らの強みです。
 会場ではアンケートを使って来場した人に審査してもらっています。僕らは最初、票が偏るかと思ったら全然違うんですね。見事にばらけます。人の感覚はそれぞれですね。それが面白い。出展者にはアンケートに書かれたそっくりそのままを伝えますが、とても喜んでくれます。集計は大変な作業なんですがやめられないですね。
 自分を表現したくて発表する場を求めている人は案外多いですね。幼稚園児から60歳くらいの方まで応募者層は幅広いです。小学生のときから毎年出展して、今は高校生になっているリピーターもいるんですよ。続けていくことの大事さを実感しています。

.


A.Lab アトリエ

静岡市葵区伝馬町 <連絡先> TEL 054-653-1067


静岡クリエーター集団 エエラボ(しずおかくりえーたーしゅうだん・ええらぼ)

- 略 歴 -

1998エエラボ結成
2000第1回自己宣伝癖展を開催(以後毎年開催)
2001公募のアートコンテストvol1開催(以後毎年開催)
2003修善寺にて「森のトビラ2003夏」プロデュース(以後、複数回プロデュース)
2010オルタナティブスペーススノドカフェにて「狐ヶ崎ヤングアートランド」展示(2011年も)
2011「五感学校2011」秋の文化祭に参加


一覧に戻る(TOPへ)